MEC食とは
用語集
MEC食とは
MEC食とは 説明
M=ミート(肉) E=エッグ(卵) C=チーズを省略してMECと呼び、この3種の食品を日々の食生活に取り入れることで簡単な糖質制限を行うことができる。沖縄県那覇市のこくらクリニック医院長の渡辺信幸先生が提唱する食事療法である。
MEC食とは 治療方法
- M(肉)を200g
- E(卵)を3つ以上
- C(チーズ)を120g
以上の3項目を1日に摂取することを目標とする食事法である。上記3つの摂取をおこなっていれば、そのほかの制限はかからず、好きなものを食べることができる。肉の種類は牛・豚・鶏・魚どれでも構わないが、大腸癌などのリスクを考えると鶏か魚が適切だと思われる。
卵はコレステロール値を上昇させると考えられ、多くとることを避ける方も多いが、食事で総コレステロール値が上下することはないので、安心して食事に取り入れてほしい。
チーズを120gは市販で売っている丸い形で6ピースに分けられているものがちょうど120gにあたる。チーズの選び方としては、ナチュラルチーズを選び、モッツァレラ・カッテージ・マスカルポーネなどの色の白いものが健康的である。
私はMEC食をより実践的に習慣化しやすくするためにMをサラダチキン、Eを半熟味付け茹で卵で、毎日の朝食に取り入れているので、あわせてその作り方を紹介する。
・炊飯器で作る自家製サラダチキン
材料と用意するもの
- 鶏胸肉 800g
- ポッカレモン
- 塩胡椒
- アイラップ(耐熱用ポリ袋)
手順
- 鶏胸肉を袖切りにする
- 切った胸肉をアイラップに4つに分けて入れる(200gずつに分ける)
- 胸肉に大さじ一のポッカレモンを入れる
- 塩胡椒を適量入れる
- アイラップの口をしばり、中身を揉んで混ぜる
- 炊飯器に入れる
- 炊飯器に熱湯を1リットル入れる
- 炊飯器の保温機能を使い30分間加熱する。
- 完成
※保存が冷蔵で1週間ほど
・半熟味付け茹で卵
材料と用意するもの
- 生卵 8個
- チップロック
- 醤油、みりん、酒、砂糖、酢
手順
- 卵のお尻にヒビを入れる
- 小鍋に卵を入れ、卵の頭が少し出るくらいまで水を加える
- 10分間中火にかけ、沸騰させる
- 時折鍋の中の卵を転がせて、熱が全体に伝わるようにする
- 10分後、鍋から卵を取り出し殻を剥く
- 半熟卵の完成、チップロックに入れる
- タレの作成
- 醤油大さじ3、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖大さじ1をフライパンに加えて火にかける
- 沸騰してアルコールが飛んだら、酢を大さじ1加える
- チップロックに入れる
- その後は茹で卵と共に冷蔵庫で保存する、翌日からタレが染みた味付け茹で卵が楽しめる
※保存は冷蔵で1週間ほど
MEC食とは 治療効果
MEC食は元々、自分で献立を考えて糖質制限を行うのが難しい高齢者向けの食事法である。認知症や糖尿病などの生活習慣病の予防、改善を目指し、豊富なタンパク質と脂質で症状の根本的治療を行う。制限が緩く簡単に続けられるため、習慣化しやすく糖質制限を始めて行うという方にも始めやすい食事制限であるため、ダイエットや肥満解消、健康促進を堅実に進めることができる。
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