アルツハイマー型認知症【リコード法:水銀・鉛・ヒ素・カドミウム】

なし

水銀

 水銀は重金属にあたり、神経系毒として有毒な金属として知られている。

 アルツハイマー病にも勿論、影響を与える毒素である。

 アミロイドβの発生を促し、フリーラジカルを除去してくれるグルタチオンを破壊することがわかっている。

 水銀の摂取は主に二つが考えられる。

 ・マグロ、メカジキ、サメなどの大型魚の摂取

 ・歯の詰め物による摂取

 大型魚は他の魚を捕食する中で
 長い年月をかけて体内に有機水銀を溜め込むことが分かっている。

 現在の歯の詰め物として、水銀が使われることはないが、歯科用アマルガムと呼ばれる昔に使用されていた詰め物に水銀が含まれる。

 鉛には認知機能を損ない、曝露した子供のIQの低下などを引き起こすことが知られている。

 主に老朽化した塗料などを通じて曝露し、認知症の原因「アミロイドβ」の増加を引き起こすことがわかっている。

ヒ素

 日本において、ヒ素による曝露はそうないと思われるが、地下水による曝露が世界の一部地域で起こっている。

 ヒ素による慢性的な曝露によって
 ・実行機能障害
 ・知的鋭敏さの減少
 ・言語能力の低下
 ・うつ症状

 上記をはじめとした脳機能の障害が起こる。

カドミウム

 カドミウムは発がん性物質としても広く知られているが、ヒ素な鉛とともに、脳にダメージを与えアルツハイマー型認知症を誘発させることが実験で示唆されている。

 喫煙や化学工場で働くことによる曝露が考えられる。

毒物の回避

 上記の毒素に対して一番の対策は

 毒素に曝露しないための回避である。

 特に水銀は身近な食事から摂取する可能性もあるため

 大型魚の摂取を控え
 鯖やシャケ、イワシなどの中型・小型の魚を摂り入れるようにすることで対処が行える。

 自身が毒素に曝露しているかが定かでない場合、検査のよって確認することができるため、思い当たる節がある場合は、一度検査で毒素の数値を見ることも必要である。

 血中濃度を標準臨床検査で測定した場合

 ・水銀    5mcg/L未満
 ・鉛     2mcg/dL未満
 ・ヒ素    7mcg/L未満
 ・カドミウム 2.5mcg/L未満

2018年3月1日 著者:デール・ブレデセン 監修:白澤卓二 訳者:山口茜 発行所:ソシム株式会社『アルツハイマー病 真実と終焉 ”認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム』


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