糖尿病の三大合併症
糖尿病そのものには「命を奪う」ほどの力はない。
しかし、糖尿病が原因で多くの生活習慣病、感染症のリスクを跳ね上げることが分かっている。
その中でも特に危険視されている糖尿病の三大合併症というものが存在する。
糖尿病網膜症
糖尿病が影響し突如失明する症状である。
糖尿病の特徴である高血糖な状態は、身体中の血管を脆くする。
目の奥にある網膜はその影響を強く受けることで、破裂してしまう。
糖尿病が発症後、5年で10% 20年で70%の割合で発症リスクを上げる。
この症状の視力低下によって年間約3000人が失明しているという言われている。
糖尿病腎症
糖尿病が原因で腎臓を悪化させ、血液内の老廃物を排出できなくなる症状である。
症状が進行することで「人工透析」が必要になる。
人工透析は機械による老廃物の濾過を行うもので、1回につき4時間ほどかかる治療を週に3回繰り返すものになる。
もちろん完治はしないため、一生行う必要があり、仕事や生活に多大な影響が出る。
糖尿病神経障害
糖尿病によって手足に痺れや痛みを伴う神経症状である。
糖尿病の発症後5〜10年で30%の割合で発症するリスクを負う。
手足の痺れや痛みだけでなく、自律神経にまで影響を与えることがわかっており、異常な発汗や便通異常などを引き起こ危険もある。
2018年12月30日 著者:牧田善二 発行所:株式会社日本文芸社『眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話』
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