コレステロール【原因】
コレステロールは
脂質の一種であり、体を構成する細胞やホルモン、胆汁酸の材料になるものである。
コレステロールが血液中を流れる際には
・LDL(悪玉コレステロール)
肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ。
・HDL(善玉コレステロール)
増えすぎたコレステロールや血管に溜まったコレステロールを肝臓に戻す。
体の中を二つのコレステロールが循環することで
細胞やホルモンなどの維持、生成を助けている。
世間一般的には、コレステロールは動脈硬化の原因として、忌み嫌われ
高コレステロールの食品を避ける傾向が見られる。
しかし、アルツハイマー型認知症の治療・改善の面から見ると
コレステロールの値は高いより低い方が、認知機能の低下をもたらす
ことがわかっている。
コレステロールは、脳細胞も含めて細胞の膜を構成するのに必要な存在である。
悪玉と呼ばれるLDLが脳細胞にコレステロールを送らなければ、細胞膜が形成できず、炎症や毒素によってダメージをもろに受けてしまう。
そのため、LDLが不足することで認知症のリスクを上げることが考えられる。
総コレステロール値が150未満に落ちると、脳の萎縮を伴う可能性もあるため
コレステロールが脳に対して大きな役割を持っていることがわかる。
コレステロール【改善】
コレステロールは肝臓で7〜8割が作られ、残りの2割弱は食事から取り入れられる。
しかし、食事でコレステロールを大量に摂り入れたとしても、肝臓で作られるコレステロール量を調整してくれるため、意図的に脂質を制限したり、薬でコレステロール値を落とさない限りは、体内のコレステロールの値は保たれる。
更年期の女性になどに処方される「コレステロール降下剤」について
女性は40〜50代頃から閉経により、女性ホルモンの生成量が極端に減ってしまう。
閉経の影響で、ホルモンの生成などに関わっていたコレステロールは、体内で余り、必然的に高コレステロール値になってしまう。
高コレステロールが検査によって分かり、コレステロール降下剤を処方される方が多いのだが。
コレステロール降下剤によって、コレステロールが減り
脳に割り当てられる分のコレステロールが減少するリスクがある。
また、コレステロール降下剤の中には
脳細胞をアポトーシス(細胞死)させるものが存在するが、一般的に処方されている。
以上の理由から
・脂質の制限
・コレステロール降下剤の服用
上記二つはオススメしない。
また、血液検査での検査にて
・総コレステロール150越え
・LDL-p=700〜1000
・sd-LDL20mg/dL未満
・LDLが20%未満
・酸化LDL60U/L未満
上記の検査にて、自身のコレステロールを管理することが必要である。
2018年03月 著者:デール・ブレデセン,白澤卓二 発行所:ソシム
2020年08月27日 著者:守口徹 発行所:日本文芸社
『アルツハイマー病真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム』
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話 脂質のギモンを専門家がすべて解説!』
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