アルツハイマー型認知症【リコード法:ホルモン】

なし

エストロゲン(女性ホルモン)

◯エストロゲンとは

 エストラジオール・エストリオール・エストロンを含めた女性ホルモンの総称である。

 メイヨー・クリニックと呼ばれるアメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスター市に本部を置く総合病院 にて行われた研究によると。

 40歳までに卵巣を切除し、ホルモン補助療養を受けていない女性は
 アルツハイマー病のリスクが2倍になるとの報告をしている。


 
 エストロゲンは脳細胞に作用し、維持と生成を促す働きを持つこともわかっている。

 このことからエストロゲン(女性ホルモン)は認知症の改善・予防に効果があると考えられる。

 女性ホルモンを増やす方法として、ホルモン注射などが挙げられるが副作用が現れるリスクがあるためあまりオススメできない。

 そこで注目されるのが納豆


 
 納豆に含まれる「イソフラボン」と呼ばれるポリフェノールには、エストロゲンと同じような働きをしてくれる効果がある。

 ・肌の新陳代謝を促進し、ハリのある肌を作る
 ・髪の艶やハリを作る。
 ・卵巣内の卵胞を成熟させて卵子を育て、排卵に備える。
 ・子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を準備する。
 ・乳房や性器、皮下脂肪を発育させ、丸みのある女性らしい体を作る。
 ・コレステロールの増加を抑えて動脈硬化を防ぐ。
 ・骨を丈夫にする。
 ・周期的に生理を起こす。
 ・自律神経を安定させる。
 ・膣や膀胱の、伸縮性や自浄作用を高める。

 エストロゲンが担う上記の働きを、イソフラボンがある程度カバーできるだろう。

 また、納豆には豊富なビタミンEが含まれており、女性ホルモンの生成を手助けしてくれる効果がある。

 つまり、納豆を摂取することで
 ・イソフラボンによる女性ホルモンの補助
 ・ビタミンEによる女性ホルモン生成の促進

 上記二つの恩恵を受けることができる。

 加えて、女性ホルモン強化の効果を十分に得るには、夕食時に納豆を摂取するのが望ましい。

テストステロン(男性ホルモン)

○テストステロンとは

 代表的な男性ホルモンの一つで、男性的な体つきを補助する役割がある。

 テストステロンは男性・女性どちらにも存在するが、男性の方が高濃度で存在し
 脳細胞の生存をサポートする効果がある。

 テストステロンの濃度が1/5になると、アルツハイマー病のリスクが跳ね上がることもわかっている。

 テストステロンを増やす方法として、筋肉トレーニングとタンパク質の補給によるものがある。
 男性的な体つきを促すことで、男性ホルモンの分泌も促す形になるのを狙っている。

 筋肉の増加によって得られる恩恵は多いため、筋肉の増強は認知症改善には必要不可欠だろう。

 加えて、ホルモンの生成には「脂質」が必要になるため
 オリーブオイルをはじめとした「オメガ9」を取りながら
 良質な油である魚油やアマニ油に含まれる「オメガ3」を取ることが望ましい。

2018年3月1日 著者:デール・ブレデセン 監修:白澤卓二 訳者:山口茜 発行所:ソシム株式会社『アルツハイマー病 真実と終焉 ”認知症1150万人”時代の革命的治療プログラ

2020年8月19日 著者:守口徹 発行所:日本文芸社 『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』


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