◆愛着スタイルとは

HSPおよびHSSなどの、自分の性格を作る土台”気質”に関わるもの上に、第2層「愛着スタイル」というものがあります。
人は生まれた時から、少しでも安心して生きていけるように、一定の対人関係の「パターン」を持ちます。その一つのカテゴリーが「愛着スタイル」です。
アメリカの児童心理学者ミーガン・グンナーは、赤ちゃんは生まれて9ヶ月の時にそばにいる養育者が支援的で思いやりのある人かどうか見分けていると言います。
乳児は一人では何もできないので、自分の面倒を見てくれる人かどうか見極めてその乳幼児のうちに愛着パターンを決めます。
こうして作られた愛着パターンは、成人してからは「他人をどう見るか」についての基本的な枠になります。
愛着パターンは「安定型」と「不安定型」に分けられ、不安定型には「とらわれ型」と「回避型」に分けられます。
それぞれの愛着パターンの特徴と無料診断をご用意していますので、確認していきましょう。
愛着スタイル 安定型とは

愛着スタイルが「安定型」の方は養育者との関係で安心を感じていた方々で、全体の約50%の人に見られます。
今も「私は大丈夫」「私は愛されている」と自分に自信があり、「人は信じてくれる」「誰も私を見捨てない」「みんなはいつでも助けてくれる」と他人を頼れます。
友情も恋愛も上手くいきやすく、仕事でも自立心とバランス感覚があり、ストレスがあっても投げ出さず、感情的になることもネガティブになることも少ないです。
自信があり他人に頼ることもできる安心があるため、自分の「心の中に安全基地」があるタイプと言えるでしょう。
また幼少期に養育者から安心を得られず「不安定型」だったが、後々「安定型」になったパターンの場合は「獲得された安定型」と呼ばれます。
愛着スタイル とらわれ型とは

とらわれ型の愛着スタイルは、親の世話に一貫性がなく、あなたが冒険しようとすると、親は強い不安を示すので、あなたにとって安心できるスタイルはその人(親)からずっと離れないでいることでした。
とらわれ型は約10%の人に見られます。
ある時は突き放され、ある時は過干渉に育てられたので、自分の価値を信じることができません。
「ありのままの自分が愛されている」と感じることができず、独りで「どうしたら私を見てくれるのだろう?」と不安を感じてきました。
とらわれ型のまま大人になると、相手を好きだからこそ、気になったり疑ったりしてしまう気持ちが強くなって、しつこく連絡をしたり、思い通りにならないと怒ったりします。
しかしこれらの行動は相手に「あなたのことを信じていない」と伝えているようなものです。
あなたに信頼してもらえない人たちは、「どうせ信じてもらえないなら」と本当に裏切られるかもしれません。
そんなことを繰り返してきたのですから、いつも不安で自分に自信が持てないのは、無理もないことです。
愛着スタイル 回避型とは

回避型の愛着スタイルは全体の40%ほどで、幼少期に養育者が忙しすぎることで生じます。
ストレスが多すぎる、病気、そばにいてくれないなどの状態が続くと、その子にとっての安心できるスタイルは「親との距離感を保ち、助けを求めたり、煩わせたりしないこと」になります。
「回避型」のまま大人になると「どうせうまくいかない」「一人ではやっていけない」「他人は自分を裏切る」というパターンがしみついてしまいます。
そんな回避型には二つのパターンがあります。
・拒絶回避型
養育者に「僕のことを見て」「抱きしめて」という心の求めにも、身体的な求めにも応えてもらえなかった人に現れる「拒絶・回避型」です。
全体の約25%ほどを占めます。
「刺激(ストレス)がオーバーして辛い」「愛してくれなくて悲しい」という感情を「僕は平気だよ」と自分で切り離して、ストレスから自分を守ってきたパターンです。
大人になると「自分は正しく、相手が悪い」と自信に溢れているようですが、本当は自分の感情を否定してきたため、虚無感や疎外感を感じる自分に気付きやすいです。
カウンセリングを受けても、心に鎧を着ており、感情が乏しく問題なしと診断されたり治療が難航します。
「自立している自分には不要」「忙しいので」と治療を拒むこともありますが、甘え上手な人を見ると異常にイライラする→「本当は甘えたい」という気持ちが溢れたりします。
また人との付き合いを損得勘定でしか考えなかったりします。「自分にとってメリットがあるか?」でしか人間関係に意味を見出せない場合もあります。
・恐怖回避型
幼少期の深刻なトラウマに苦しみ、常に臆病で心配性で抑うつ的で孤独を感じやすいのが「恐怖・回避型」です。
拒絶型と異なり恐怖型はどんな時も「自分が悪い」としか考えられません。「悪いのは全部自分」と思い込むことで、自分を守ろうとしています。
幼少期に両親が激しい喧嘩をしているのを見て「私はいい子にしているのに、お父さんとお母さんに罰せられる」と思うよりも、「お父さんとお母さんが喧嘩をするのは、私が悪いからだ」と思ったほうが、整合性が取れるような気がして安心できます。
恐怖型のまま大人になると、自分は傷つけられて当然と思っていて、傷つく前に他人を攻撃しなくてはならず、敵意さえ抱いていることさえあります。
人に近づくことを本心では求めているのに、人に近づくと強い恐怖心を抱くことが多いです。これは「見捨てられるのでは?」「傷つけられるのではないか?」と恐れ、強い葛藤と動揺から言動に現れた結果です。
愛着スタイルとは 無料診断一覧 特徴 まとめ

愛着スタイルは自分で変えることができます。
先に紹介した「獲得された安定型」を目指すことももちろん大切です。
愛着スタイルと合わせて、変えることができないHSP・HSSのような気質に関しても知ることで、より愛着スタイルの解像度が上がり、獲得された安定型への道が見やすくなります。
下記のボタンからHSPに関する内容をまとめておきましたので、そちら合わせてご確認ください。




コメント