血行を良くする食べ物と、悪くする食べ物とは?

血液の流れが悪くなることを「血行不良」と言います。
この血行不良によって、認知症や糖尿病、動脈硬化などのさまざまな生活習慣病のリスクを上げることが考えられています。
血液の流れの良し悪しは、日々の食生活が大きく関わっており、どのような食品が血行を悪くし、良くしてくれるのか?熟知しているだけで、食品の選び方が変わります。
今回は血行を悪くする食品の特徴と、良くする食品の特徴を解説していきます。
血行を悪くする食べ物とは?

・高糖質な食品

高糖質な食べ物を頻繁に食べることで、高血糖になるとさまざまな健康被害を起こします。
高血糖により、血液中の糖と血管が反応して糖化を起こすと、血管がダメージを負い、動脈硬化や血栓の原因になります。
動脈硬化、血栓によって血管の通りが悪くなり、血行不良を引き起こすだけでなく、認知症や糖尿病などの生活習慣病のリスクも上げるため、高糖質な食事は避けるべきでしょう。
・高温調理の食品

高火力で焼いたものや、油物などはAGEs(終末糖化物質)と呼ばれる老化物質が大量に生成されます。
AGEsは体外に排出しにくい物質のため、頻繁に揚げ物や高温調理されたものを摂取することで、腎臓および血管に負担をかけることになります。
また高温調理によって、GI値(血糖値がどれだけ速やかに上がるかの数値)も比較的高まるため、高血糖になりやすく、血管にダメージを与えます。
血行を良くする食べ物とは?

・軽い糖質制限食のMEC食

高血糖を引き起こすのは「高糖質な食事」になります。
そのため糖質制限が必要ですが、厳しい糖質制限は長続きしませんし、ストレスになり逆に不健康な状態になることもあります。
そこでオススメなのが軽い糖質制限食であるMEC食です。
MEC食は「肉」「卵」「チーズ」を適量1日に摂取するだけの、自由度の高い食事制限になります。
自由度が高い割には効果も高いため、初めてダイエット、健康的な食事を始めたいという方におすすめの糖質制限です。
MEC食のはじめ方や注意点などをまとめた記事はこちら↓
・酢納豆

納豆に含まれているナットウキナーゼという物質が、脳梗塞や心筋梗塞の原因である血栓を溶かす効果を持っています。
また先におすすめしたMEC食と合わせることで、MEC食単体では補えない食物繊維を取り入れることができるので合わせて食べたい一品です。
ナットウキナーゼは熱に弱いという特徴があるため、熱々のご飯に乗せて食べると効果を損ねてしまうことがあります。
おすすめは血糖値の上昇を抑えてくれるお酢と共に納豆、醤油を混ぜる酢納豆!
お酢に含まれている酢酸が、血糖値の上昇を抑え、体脂肪の増加を抑制してくれます。
ご飯にはかけず、そのまま食前に食べることで、お酢と納豆のダブルで血行改善効果を期待することができます!
・キャベツなどのアブラナ科の野菜

キャベツやブロッコリーなどの、アブラナ科の野菜には豊富なビタミンCと食物繊維が含まれています。
食物繊維は血糖値の上昇を抑えてくれるのとともに、腸内環境を整える働きがあり、消化吸収機能を整えてくれます。
ビタミンCは抗酸化物質で、血管内の酸化を防ぎ、動脈硬化のリスクを下げてくれます。
先にあげたMEC食はビタミンCと食物繊維の二つの栄養素が疎かになりがちなので、合わせて摂取することでより高い効果を得ることができるでしょう!!
・低GL食品

高温調理された食品はGI値が高く、血糖値を上げやすいというお話をしました。
高温調理の食品が血糖値を上げやすいのは事実ですが、高い値のGI値の食品が全て血糖値を上げるかというとそうではありません。
GI値が低いほど血糖値を上げにくい食品といえますが、現実に合わない場合もあります。
そこでハーバード大学で考案されたのがGL値です。
GI値にその食品に本来含まれている炭水化物の量をかけた値がGL値になります。これでより現実的に血糖値の上昇度合いがわかりやすくなります!!
GL値が10以上を超えるものを頻繁に食べている場合は注意が必要でしょう。
血行を良くする食べ物と、悪くする食べ物とは? まとめ

今回は血流を良くする、悪くする食品をご紹介してきました!
血流と食事との関係が深く、食生活を改めることで血行改善の効果を得ることもできます。
しかし、血流は食事以外の生活習慣とも深い関わりがあります。
もし、他の習慣によって血流悪化を引き起こしている場合は、そちらも合わせて改める必要があるでしょう。
食事以外の血流悪化原因についてと、その改善法も解説していますので、下記の記事も合わせて一読ください!
血行を良くする食べ物と、悪くする食べ物とは? 参考書籍

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